↑「家ってなんだろう」建築家・益子義弘・著/インデックス・コミュニケーションズ
こんにちは、スタッフ”I”です。本日は建築のお勉強です。しかし超ド級の初級編。何せ、テキストが図書館で借りてきた児童書ですから(笑)。これから家を建てようと思っている方や、マイホームに憧れている方、住まいのことに詳しい方にはちょっと恥ずかしいですが、お付き合い頂けたらと思います。
↑Tree/by TANAKA Juuyoh
「家ってなんだろう」。家って、住まいですよね。入れ物、くらいに思ってました。この本の冒頭を読むと、まっすぐ空高くのびるスギやヒノキ。幹をうねらせて大きく枝を広げるクスの木やマツ。大きな木はまるで家のようだと。深く茂った葉は涼しい木陰をつくり、細かく張った枝は家の骨組みになって人の居住スペースをつくる。この本の著者はどうやら建築家のようなのですが、大きな木を尊敬しているとありました。木には一本一本、神様が宿っていて、家をつくる木材にするときもその神様を大事にしてると。い、良い話じゃないですか・・・。そういうの好きですよ・・・。自然に感謝して人間に必要な家をつくる。自分のために家族のために、かけがえのないマイホーム。
人間が家をつくるって、すごく自然なことなんだって実感。
↑岩茸石から白谷沢登山口へ(棒ノ折山トレッキング)Mt.Bounooreyama Trekking/by jetalone
大きな木の陰で休んでいた人間が、葉っぱをかぶせた柱4本だけの陰をつくる。やがてそれが人の住まいになるまで知恵と工夫を重ねて、人間の歴史と一緒に発達してきた建築。建築の勉強は、人間の歴史を紐解いていくのと同じことなのかもしれませんね。建築の勉強と思って始めた読書から、人類の歴史について思いをはせ、柱4本の建築から発達からどんな過程を経て大きな街を、国を、つくっていったのか、考えるだけでわくわくします。
家、入れ物どころじゃないですね、良く文明の利器だなんて例えがありますが、まるで人類の偉大な功績じゃないですか。まさか一本の木の話から、ここまで眺望の広い歴史を思うようになるとは思いませんでした。しかし忘れていけないのは、家づくりは一本の大きな木から始まっているということ。この本で学んだことを胸に、これからも建築の歴史を紐解いていきたいです。
↑こじんまりとした田舎家
しかし、家。改めて、今、人の生を生きていて、帰る家があること、本当に感謝しないといけないなと思いました。昔から母は良く私に言いました。学校をズル休みしようとしたとき、そんなことじゃ立派な大人になれない。立派な大人になれなかったら、お前はいつかホームレスになってしまうよ、と。ホームレス、家がない人のことですが、まさかそんなことにはならないだろうと、軽く聞いていました。でも、30になって実感します。親や祖父母が他界したら、私は独り身。自分の貯金や働き口がなかったら、住んでいる家など簡単に失うだろうと。立派でなくても社会人としてやっていけなかったら、いつでも誰でも簡単にホームレスになってしまう、そんな時代だと思います。
家がないということは寒さや熱がしのげません。危険も多くなります。安息の時間も得られません。プライベートを保とうだなんてもってのほかです。そう考えると、家、ありがたいですね。帰る家があることに感謝して、今日も元気に社会人やろうと思います。一日が仕事に疲れて終わっても、大丈夫、家に帰ればごはんとお風呂でリラックスできます。家があれば寒さにこごえることも、暑さで参ってしまうこともありません。夜は安心して自分のベッドで寝られて、朝には元気に出かけていくことができます。
結論:家は人生の良き伴侶である。
その伴侶である家に、マジ伴侶がセットでついてたら良いのにな(笑)なんて戯言を残しつつ、本日のお勉強はここまでです。ご精読ありがとうございました!