こんにちは、スタッフ”I”です。本日は建築のお勉強です。前回、「人間の住まいに欠かせないのは、空気と光と太陽と水だ」ということを学習した私ですが、今回からいよいよ人類の歴史と共に建築の歴史を紐解いていきます。本を開いて、さあ、そこに登場したのは、
↑常呂遺跡の竪穴式住居/by フリー写真素材集 旅Photo(※オホーツク文化期の遺跡復元)
竪穴式住居だ~~~!
タテアナシキジュウキョ。その昔、中学に上がって、新しく始まった歴史の勉強にて、見覚えがありますよ、この茅葺屋根。なるほど、私たちは義務教育のカリキュラムの中で、すでに建築に触れていたというわけですね。ふむふむと本を読み進めていく私、なんでも人類は「手」を使って「道具」をつくり、「石器」や「掘り棒」で竪穴式住居をつくっていったらしいのですが・・・。
今の時代、電動のこぎりがあっても、自分で家をつくれる気がしない私。
↑竪穴式住居の住居あと/by 縄文人のくらし
上の写真は、竪穴式住居の「住居あと」です。大きな溝は調査のために掘った穴ですが、その他にも穴や溝が空けてありますね。これを縄文時代の人間はシャベルもなしに、地味に地味に棒で掘っていったそうです。縄文時代に「建築家」は居なかったそうですから、皆で手分けしたのだとか。道具をつくるのが得意な人、穴を掘るのが得意な人、カヤを集めるのが得意な人。ふと自分がこの時代に居たとしたら、ひと家建てるのに何の役目を担っていたかな、と考えました。
えっと、ご近所への挨拶周りとか、表札作りとか任せて下さい。
縄文時代の食べ物といったら木の実とかでしょうか。綺麗な草花も添えて、挨拶して周りますよ。「ウチ、大家族だから20畳ほど誂えましたのよ、オホホホ、これおすそわけのクワの実ざんす。今度一緒に狩りに出かけませんこと、天気の良い日に。」なんて暮らしぶりだったかもしれません。ちょっと楽しそう。
↑柱と横の棒の組み方/by 縄文人のくらし
だってこれとか自分でできる気がしませんよ?(泣)昔の人は自分のことを隅から隅までしていて、偉いなァなんて思います。縄文人の平均寿命は30年で、小学生の頃には皆バリバリ魚採りやこの家づくりなんかで働いていたそうです。恐ろしい時代ですね。しかし昔の人の方が、簡単にマイホームを持てた時代だったのかもしれません。何せ、そこら辺の樹をとって来るから、全部タダなわけですし(笑)。
そして、この章を読んでいて、面白いなと思ったところがひとつ。「どんな家をつくるか」ということより、「どんなところに住むか」ということが重要なんだそうです。た、確かに土地が決まっていないと、どんな家か決められません。北欧風の家に住みたいから、じゃあ北欧地域に移り住んで建てます!などという方もいらっしゃるかもしれませんが、稀だと思われます。しかし、日本の風土に合った家ってどんなものがベストアンサーなのでしょうか。勉強していく過程で学べると良いですね。
それからあと、「日本の住まいの歴史は”湿気”との戦いの歴史ともいえる」とありました。これも面白いです。確かに高温多湿な夏を抱えている日本の暮らし。この問題を抱えているからこそ、この「竪穴式住居」で歴史が終わらず、建築を発展させていったわけですね。今梅雨だからこそ、この”湿気”の問題、実に身に沁みます。
こんな具合に本が段々面白くなってきたので、どんどん読み進めていきたいです。次は「洞穴の住まい」らしいです。何やらわくわくしますね。次回も、私と一緒にお勉強致しましょう。では、皆様、良い週末を。
◇参考文献「建築の発明発見物語」秋岡芳夫・監修/国土社
◇参考サイト「縄文人のくらし」多賀譲治 http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/kyouken/jomon/