洞窟の住まいに憧れる。

アルタミラ洞窟壁画
アルタミラ洞窟壁画(レプリカ)/wikipedia by MatthiasKabel

こんにちは、スタッフ”I”です。本日の建築のお勉強は「洞窟」をすみかにした人々です。上の壁画、どこかで見たことがありませんか?そうです、スペインの有名な洞窟アルタミラのレプリカ品になります。洞窟の天井に奔放に描かれた1~2mの大きな牛。住まいに絵を描くだなんて、とても人間らしいじゃないですか。前回の竪穴式住居をつくった縄文人にはいまいちピンと来なかったのですが、旧石器時代のこの洞窟に住んだ人々に一気に親近感が湧きました。

アルタミラ洞窟内部
アルタミラの洞窟/MUSSEO DE ALTAMIRA

洞窟は、夏涼しく、冬は風雪を防ぎ、換気がしにくいことを除けば、中々快適なすみかのようです。ただ、このアルタミラの洞窟も落石によって長年閉ざされていたそうですから、そのようないつか潰れてしまうという危険性を除けば、洞窟住まい、案外アリかもしれません。ちょっとこのRPGのダンジョンのようなわくわく感、たまりませんよね。洞窟みたいな神秘的な場所で暮らしたら、嫌でも信心深くなるかもしれませんし。神に祈りを捧げる生活。洞窟に壁画を描いて暮らす。

洞窟でもスマホが通じるなら暮らしたいです、マジで。

ネット回線を引いてデスクトップを置いてくれとは言いませんから、せめてスマホが通じるなら、一週間くらい滞在して、毎日壁画を描いて暮らして原始的な生活がしてみたいです。スマホがある時点で原始的じゃないという突っ込みはさておき(笑)。

バー・アルタミラ
BAR「アルタミラ」/ホテル日航アリビラ・ヨミタンリゾート沖縄

調べている最中に発見致しました。沖縄にはどうやら、このアルタミラ洞窟を模したバーがあるみたいです。ちょっと素敵な内装ですね。国内ならスペインより行きやすいですし、お酒も飲める洞窟なら、私こっちに住みたいかも(笑)。

私が勉強した本には他に洞窟の住まいの例としてトルコの「カッパドキア」も挙げられていました。

アッ!このワインのことだ!

カッパドキア特産ワイン
カッパドキア特産ワイン/JTB世界のおみやげ屋さん

兄夫婦の新婚旅行土産でうちへやってきたあのワインの建物のことじゃないですか。思わぬ場所での再会(笑)。なるほど、あの小さな家を積み木のように重ねていった集落は、実は洞窟を掘り進めたものだったんですね。トルコアイスは好きじゃないけど、一度トルコに遊びに行ってみたいと思いました。洞窟の住まい、何か憧れ。

石垣島鍾乳洞
石垣島鍾乳洞/by (c)Tomo.Yun

この洞窟に対する憧れの感情。私は思い当りました。昔から鍾乳洞とか大好きで、小学校の鍾乳洞見学では、友達との思い出写真一枚も撮らずに、32枚の使い切りカメラすべて鍾乳石に使った私。昔からこういう洞窟の神秘的な佇まいに惹かれていたのかもしれませんね。うむうむ。

さて、洞窟のお勉強はここまでにしておきましょう。本日はコーヒーとチョコレートを食べながらのんびりお勉強致しましたが(暴露)、次の章はいよいよ「ピラミッド」の登場です!西洋建築の基礎にもなっているらしいピラミッド。私はRPGのダンジョンでしか攻略したことないので、いささか不安ではありますが、はりきって冒険したいと思います。それでは皆様、また次回の更新で。

◇参考文献「建築の発明発見物語」秋岡芳夫・監修/国土社