古代人の夢の跡。

ギザの三大ピラミッド
ギザの三大ピラミッド/Photo by Ricardo Liberato/Wikipedia

こんにちは、スタッフ”I”です。本日は建築のお勉強「ピラミッド」の章です。ピラミッド!とんでもなく大きい建造物だということは知っていましたが、どのくらいの大きさなんでしょう。

ツインアーチ138
ツインアーチ138/Photo by Rsa/Wikipedia

ギザのクフ王の大ピラミッドは、現在高さ138.74m。ちょうど愛知県一宮市にあるこのタワー「ツインアーチ138」と同じくらいの高さです。ビルに換算しておよそ50階分。現代の技術ならともかく、古代エジプト人がその高さまで積み上げたとは、恐れ入るものがありますよね。調べていたら同じピラミッドでも少し違う形の物がありました。

ジェセル王の階段ピラミッド
ジェセル王の階段ピラミッド/Photo by Berthold Werner/Wikipedia

こちらは「階段ピラミッド」です。元は方形のマスタバと呼ばれるお墓にレンガを積み重ねて、現在の形になったようです。ふむふむ。外壁が階段状になっているのなら、歩いて上まで登れそう、なんて考えてしまいました(笑)。実際はすごい段差なのでしょうね。面白い形です。

スネフェル王の屈折ピラミッド
スネフェル王の屈折ピラミッド/Photo by Personal picture of Gerard Ducher/Wikipedia

こちらは「屈折ピラミッド」です。あれあれ、途中で角度が変更になっていますね。どういうことなんでしょう。その理由としては諸説あり、

>・勾配が急過ぎて危険なため(崩壊の危険、玄室にかかる重量過多)角度を途中で変更した。
>・建造中に王が病気になったので、完成を急ぐため高さの目標を下げた。
>・これが完成形であり、下エジプト・上エジプトの合一を象徴している。

(Wikipediaより)
ということだそうです。何やら気になりますね。ピラミッドは全部ぴしっとした形だと思っていたので、様々な形の物があると知って面白かったです。屈折ピラミッドはちょっとたけのこの里に似てる(笑)。

逆ピラミッド
カルーゼル・ドュ・ルーブルの逆ピラミッド/Photo by パリナビ

ピラミッドを調べている内に、逆ピラミッドなるものを発見しました。正に逆転の発想じゃないですか、格好良い~!ルーブル美術館の前のショッピングモールに造られている、お出迎えのモニュメントみたいですよ。中々粋な仕掛けだと思います。中の美術館見学にもわくわく感が高まりそうです。

とりとめなくピラミッドを調べて知ったような気になっているのですが、知らないことを調べて知る、ちょっとした知識の旅行のようだなと感じました。私が気に入ったエピソードは、ピラミッドの小窓から、北極星とシリウスの光がまっすぐ差し込むように設計されていた、ということです。天文学にも明るかった、古代エジプト人。王の復活と再生を願ってのことだったそうですが、眠っている所に星の通り道を通すなんて、ちょっとロマンチックですよね。

「古代人の夢の跡」だなんて言われているピラミッドですが、その遠いロマンに思いを馳せ、地下で眠る王は安らかだったろうかと考えました。普通に考えてお墓の土地も墓石も高い昨今、安心して眠れる建造物を造ろうと思った王様の気持ちが少しわかります(笑)。

また今後も良いテキストを片手に、建築の勉強に勤しみたいと思います。日々、勉強ですね。それではまた次の更新で。

◇参考文献「建築の発明発見物語」秋岡芳夫・監修/国土社、Wikipedia