こんにちは、スタッフ”I”です。本日はゆるっとした記事をお届け致しましょう。真夏のこんがり蒸し焼きになるようなあつーい日、妹に誘われて出かけた先がありました。その名も「墨絵教室」!面白そうなものをみつけたのは良いけど、行けそうな友達(=絵を描きそうな人)がいないから、姉貴付き合ってよって。
そんなブログネタになりそうな面白い物、行かないわけないじゃないですか。
暇だから行くよと返事して出かけたものの、白熱の駐車場に車を停めて、会場の展覧会場に行くまでが遠い、暑い。その日は何か難病のセミナーもあったらしく、あちこちに人が行きかっています。やっとたどり着いた先で、教室が始まるまで、墨絵イラストレーター「茂本ヒデキチ」先生の展示作品を眺めて回りました。
只ごとじゃない格好よさ。
わかりますか、この走る黒の格好よさ。これはおそらく坂本竜馬だと思うのですが、このチラシからも躍動感が伝わってくるでしょう。生の展示はもっとすごかったです。無料でこれを観覧できちゃうなんてすごい。暑い中、遠路はるばる来た甲斐がありました。
そうして始まった墨絵教室。ヒデキチ先生がさらさらっとお手本を描き、さあ、皆さんも自由に描いてみてください、ときました。家から持っていった筆や、薄墨にするための水コップを貸してもらいながら、配られた写真を元に描いてみました。私に配られたのはゾウのリカちゃん。リカちゃんを可愛く描いてやるぞっと、とう!
現実ってつらいですね。
久しく絵を描いていないせいか、慣れない画材のせいか、思い通りに線が引けなかったどころか、どんな線が引けるかもわからないヒヨッコ状態。
えっと、一応デザインの学校、二つ出たのですが(笑)。
配られた半紙は一人二枚。私にもワンモアチャンスがありました。気を取り直して今度は線を細く描いてみると、
まあ、及第点スレスレくらい。
え?これでも駄目?(笑)でも二枚目は一枚目よりも楽しく描けました。見に回りに来られたヒデキチ先生にも、私の毛色の違う二枚を見て、色んな描き方で遊んでいて良いね、と。
先生は褒めて伸ばすタイプなのでしょうか(キラキラ)。
描く前、実は絵を描くのは得意分野だから、墨絵だってきっとうまく描けるに違いないと踏んで、挑んだ無残な結果にひしゃげていた私を救ってくれた一言でした。半紙もっとください。もっと遊ばせてくださいと思って横をみた矢先、
そうです。妹がいました。妹も何やら真剣に取り組んでいました。妹に配られた写真は私と同じゾウです。パオーンとなっているところで、リカちゃんかどうかは知りませんが(笑)、難しそうな構図です。妹はそれどどう作画したかというと、
う、うま・・・ッ!!!
動物は奴の得意分野でした。意気揚々と筆を走らせ、何やらヒデキチリスペクトな跳ねるピョンピョン線も付け足しています。回ってきたヒデキチ先生も上手いね、と感嘆して、持ち上げて皆に見せて、女性の描いた柔らかいタッチの作品です、と紹介していました。
ちなみに彼女が描いた二枚目のゾウ。
薄墨が気に入ったようです。
二児の母にして、絵手紙師のひとつにでもなれそうな妹の才覚に舌を巻きました。私の描いていたゾウの写真をお手本に描いたのですが、後日これを見せた友人には写真みたい、との声を頂きました。妹の溢れる創作意欲に刺激されて、私も最近何かつくりたくて仕方ないです。
そして動物をお手本にして描いた後、自由作画もしたのですが、妹が描いたのが上の仮面ライダーウィザード。
息子達へも、分かるものを描きたいという母の愛(涙)。
実際、家に帰って甥っ子たちにお披露目ショーをすると、妹の描いた凄腕のゾウは難しすぎてゾウに見えなかったみたいです。墨絵はある程度、大人の趣味なのかもしれませんね。私は自分の出来にめこめこに、へこんでいたのですが、帰って見せて、おばちゃんの方がゾウに見えるとちびっこ票を頂き、なんとか立ち直りました(笑)。
でも薄墨で影をつけたり、筆先を叩いてわざと墨滴を散らして汚したり、墨絵には色々と奥深い技術があるようでした。これは一生絵を描いていきたい私の老後の趣味候補だな、なんて思いつつ、この週末は久しぶりに基礎クロッキーやろっと、心新たに思った夏の思い出でした。
皆さんも普段、絵を描いたりしますか?ヒデキチ先生は習字にはお手本があるけど、墨絵は自由にやっていい、その個性を発揮できる自由さが楽しいと仰っていました。
ヒデキチ先生の作品がもっと見たくなった方はこちらのオフィシャルサイトからどうぞ。