こんにちは。
今日は久しぶりに真面目な水道の話。
皆さんは、『中水道』って聞いたことがありますか?
実は、水道には、「上水」「中水」「下水」の3種類があります。
上水と下水はよく聞きますが、中水はあまり馴染みがないかもしれません。
ちょっと説明してみます。
【 上水 】
上水道とは、”飲用可能な水”の公共的な供給設備を指し、一般には「水道」と呼ぶことが多いです。
日本の水道法に適合しないと国内において「水道水」として供給できません。
たとえばカドミウムや水銀などについてそれぞれ許容値が定められており、そして大腸菌は1個でも検出が許されないという大変厳しい基準になっています。
【 中水 】
中水とは、水洗トイレや工業用水などに利用される、飲むことはできないが人体に影響を及ぼさない形で再利用される水のこと。
雨水や雑排水、厨房排水などを再利用します。
水の再利用などの観点から、雨水浸透施設とともに中水道の設置が最近注目を集めています。
【 下水 】
下水道は、地下水路などで集めた雨水や汚水(おすい)をきれいに処理して、公共用水域へ排出するための施設・設備のこと。
きれいに処理された水は河川などに排出され、再利用されます。
日本の下水道普及率は2014年3月現在で77.6%とかなりの水準を達成していると思われますが、実は先進国としては低い値であり、普及していない地域もまだまだ多いそうです。
(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/上水道 https://ja.wikipedia.org/wiki/中水道 https://ja.wikipedia.org/wiki/下水道)
中水道は、雨水などを一時的に溜めて洪水を防ぐ役割も兼ねた設備のようです。
最近は緑が少なくなって雨水が浸透しにくくなっているので、こんな設備が必要なんでしょう。
水のリサイクルも、洪水を防ぐ意味でも「中水」大事なんですね。