水回りに関するわかりにくい事柄を出来るだけ詳しく解説・ご紹介したいと思います。お客様から寄せられたお問い合わせやご質問は、よくある質問にも掲載しておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。
もしご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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~ 目次 ~
今回は、洗面ボウルのおおまかな種類と対応する蛇口の選び方について解説します。
同じ3穴の洗面ボウルでも、左右の穴から穴までの間隔が、4インチ用と8インチ用では異なります。図のように4インチ水栓用は102mm。8インチ水栓用は204mmの間隔で穴開けがされています。(※陶器なので多少の誤差はあります。)
蛇口も同様に4インチと8インチがあり、4インチタイプのものは左右のハンドルと本体(吐水部)が一体となっているものが多いのが特徴で、反対に8インチタイプのものは、左右のハンドルと本体(吐水部)が独立したものが多いのが特徴です。
今回は、洗面ボウルと蛇口のバランスの良い選び方について解説します。
水栓と洗面ボウルのバランスを考えるときに、水栓の外寸から洗面ボウルの縁までを、おおよそ20mm程度離して、蛇口の吐水部の出幅が洗面ボールや手洗い器のどのあたりにくるかを計算すると比較的バランスの良い選び方が出来ると思います。上記は、あくまでも大まかな設置の目安で、設置環境やお好みによっては多少前後します。最終的には設置業者様とも入念に打ち合わせの上ご購入下さい。
【手洗い器の場合】
φ300mm程度のトイレなどで使用する手洗い器の場合、水の落ちる位置は水色の範囲(75mm~150mm 端から1/2付近~中央まで)付近に落ちるのが望ましいです。中央の排水穴を超えるようだと、手が入れづらかったり圧迫感を感じ、75mmより奥側に落ちるようだと手洗いが窮屈になったり、手洗い器の外側に水がハネたりといった事が考えられます。
【洗面ボウルの場合】
奥行きが400mmを超えるような洗面ボールの場合、水の落ちる位置は水色の範囲(100mm~132mm 端から1/2付近~2/3付近まで)付近に落ちるのが望ましいです。中央付近までスパウト(吐水パイプ)がのびてくると、洗顔などの際にスパウトが邪魔になったり、100mmより奥側だと手洗いなどが窮屈になり、使用感があまり良くありません。
以上が、洗面ボウルと蛇口のバランスを考えた蛇口と洗面ボウルの選び方になります。もし、洗面器と蛇口の相性などお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
パパサラダに寄せられるご要望の中に混合水栓を単水栓として使用したいというご要望が数多く寄せられます。今回は、混合水栓を単水栓として利用する方法を解説します。
使用しない側の給水ホースの終端(止水栓側)に左の図のプラグなどを差し込み穴を塞ぐ。その際、逆流した水で漏水しないようにシールテープなどで防水処理を施す。
この方法のデメリットとして逆流して混入した水がいつまでも滞るため、腐食や悪臭など不衛生になりやすいという点が挙げられます。
上記の理由により、当店では推奨していません。
今回の蛇口は、比較的手洗い用にも使用しやすいシングルレバー・ワンホール混合栓の『ベルフリー・クラシック』、『ベルタワー・クラシック』で解説します。まず最初に用意する物ですが、 片ナットフレキチーズは絶対に必要です。接続方法は難しくありません。ナットが付属されている部分を止水栓に接続し、残った両端に給水接続管(ブレードホース)を接続すれば完成です。
この方法の利点は、ハンドルをひねれば両方から水が流れること。そのため、定期的に水通しをすれば衛生的に長年ご使用頂けることです。
なお、今回は比較的手洗いで使用される場合が多い機種で解説しましたが、仮に3ホール用の4インチ混合栓や8インチ混合栓でもこの方法を応用すれば接続可能です。
↓↓ 追記(新商品情報) ↓↓
NEW片ナットフレキチーズ 64626461-13
従来品比べて、シンプルで見栄え良く配管できる新タイプの方ナットフレキチーズが登場しました。給水管をほぼストレートな状態で使用することができ、よじれや曲がりが少なく負荷がかかりません。
給水金具・給水部材(止水栓・給水接続管)を選ぶ際のポイントをまとめました。ご購入の前にご参考ください。
止水栓とは、キッチンカウンターまたは洗面台下の給水取り出し部分に取り付けて、蛇口とは別に水・お湯を止める元栓の事です。最近はカウンター下を隠さず配管をインテリアの一部として見せる施工例も増え、デザイン的な要素を取り入れた部材も増えてきました。取り付ける蛇口の色に合うカラー部材もご用意しています。
給水接続管とは、止水栓と蛇口の取付け足つなぐ給水部材です。
既存の止水栓を新調する場合は、キッチンカウンターや洗面台下の止水栓を確認し、壁からの給水の場合はアングル止水栓を、床からの給水の場合はストレート止水栓を選択して下さい。新築などで新たに設置する場合は、施工業者様に事前に確認して頂きご選択下さい。
給水管は、「止水栓」と「水栓の取付け足」の接続に使用します。材質などによって、「接続用銅管」「ブレードホース」「フレキパイプ(フレキシブルパイプ)」とも呼びます。
止水栓から水栓の取付け足までの距離に合わせた長さのものを選びます。
【計算式】
水栓足長さ+給水管+床から止水栓接続部分までの距離+ 30mm(遊び/予備長さ)=h
h=床からカウンター上面までの高さ(750~850mm)
埋め込み型洗面ボールの場合は床からカウンターまでの高さが750~850mm、上置き型洗面ボールの場合は、床から洗面ボールの上端までの高さが750~850mmの位置に設置するのが一般的です。 止水栓の位置を扱いやすい高さにするなどを考慮して、給水管の長さを選びましょう。 以上が給水金具の選び方でした。もし、わからない点などありましたら、お気軽お問い合わせ下さい。
排水金具・排水部材(排水ユニット・丸鉢・トラップ管)を選ぶ際のポイントをまとめました。
ご購入の前にご参考ください。お使いになる洗面ボールや蛇口に合わせてお選びいただけるよう、カラーもゴールド、シルバー、ブロンズと豊富に取り揃え、細部にまでデザイン性にこだわる方にもきっとご満足いただける商品をご提供しています。
給水部材に比べて種類やパーツが豊富です。使用する環境や洗面ボール・蛇口との水栓金具との相性や適合性などを考慮して選ぶ必要があります。「洗面ボールや蛇口は決まったけれど、その他に必要な部材がわからない」などご不明な点がございましたら可能な限りお答えいたしますので、ぜひ弊社にご相談ください。
洗面器についている水が溢れるのを防止する逃し穴の事です。
32mm規格と25mm規格があり、32mmの場合は「ドレンユニット」等、25mmの場合は「丸鉢」「トップ金具」等の呼び名があります。区別の仕方は、筒状のパイプの直径が32mmの場合は32mm規格、25mmの場合は25mm規格になります。
PトラップはU字管とキセル管を組合せたもの。SトラップはU字管とステッキ管を組合せたものを排水トラップ管と呼びます。上部配管と下部のトラップを総称して排水金具と呼びます。
水を逃がす穴がある洗面ボール
水を溜めた際に水がボールから溢れ出ないよう、穴から水を逃がす仕組みになっています。洗面所用洗面ボールには殆どオーバーフローがあります。
水を逃がす穴が無い洗面ボール
トイレなどで使用する、主に手を洗うことを目的とした手洗器には、水を溜めることがないのでオーバーフローはありません。(※一部商品を除きます)
洗面所用の洗面ボールにはほとんどに「オーバーフロー」 があります。洗面ボールに水を溜めたときに、水が溢れ出て、床や家財道具が水浸しにならないようにオーバーフローから水を逃がす仕組みになっています。 逆にトイレなどで使う手洗器には水を溜めることがないので、一部例外商品を除いてオーバーフローはありません。このオーバーフローの有無で使用する排水金具が決まります。
水栓又はカウンターに取付けてあるつまみ(ポップアップ棒)を上下させる事により、排水栓を開閉し洗面器に水を溜めたり抜いたりする仕組み。取付条件を満たす場合のみ使用可能。
排水口の中心を押すと洗面器に水が溜まり、もう一度押すと水が抜ける仕組み。水栓金具と連結せずに独立して取付ける為、あらゆる蛇口・洗面器と併設可能。
排水の方向が「床下」の場合
アルファベットの「S」を左に傾けた形で、最も多いタイプのトラップ管です。
排水の方向が「壁面」の場合
アルファベットの「P」を左に傾けた形をしています。床がすっきりするので最近増えたトラップ管です。
トラップ管は大きく分けて2種類あり、「床排水」または「壁排水」のいずれかによって形状が異なります。排水方向が分からない場合は、事前に設置業者さんや工務店さんにご確認ください。Sトラップ32・Pトラップ32などの上部金具が無いタイプは、ドレンユニット等の排水パーツと組合せます。当店の蛇口には予め排水パーツが付属している場合がございますので、詳細ページにてご確認下さい。
止水栓と給水管、排水トラップ管の組合せは下記の3種類のいずれかになります。給排水の方向が分からない場合は、設置業者さんや工務店さんにご確認ください。
ストレート止水栓×Sトラップ
給水・排水いずれの配管も見えている状態なので、施工やその後の管理・メンテナンスがしやすいのが特徴です。近年増えてきたタイプです。
アングル止水栓×Sトラップ
給水を壁に配管します。 給水に不具合が生じた場合は壁をはがす必要があります。従来の日本の住宅で最も多いのがこのタイプです。
アングル止水栓×Pトラップ
給水・排水いずれも壁に配管します。施工・メンテナンスともに面倒ですが、床がすっきりするので、店舗やホテルなど公共の場所で多用されるタイプです。
今回は排水金具の長さや幅の延長に関して解説したいと思います。なお、クロム色(シルバー)の一般的な排水部材の解説です。ブロンズ色やブラス色(ゴールド)の排水部材は、調整出来る部材の設定がないため調整がききません。そのため、長めに設計されているのが特徴です。なお、今回は配管が短すぎて足りない場合を想定してますが、配管が長すぎる場合はテール管、ステッキ管またはキセル管を「チューブカッター(パイプカッター)」でカット出来ます。この施工方法は水道業者が一般的に行う手法で特別なことではありません。
上の図が丸鉢付Sトラップ25(クロム)、床用の25mm規格排水金具。下の図が排水金具付Pトラップ32(クロム)、壁用の32mm規格排水金具になります。
32mm・25mmの見分け方は、配管の直径が32mm・25mmのいずれかが見分けるポイントです。32mmの場合は32mm規格、25mmの場合は25mm規格になります。
SトラップとPトラップの違いは、床下へ排水するか壁を通って排水するかの違いです。構成パーツはいずれもおおまかに分けて5種類で構成されており、ステッキ管かキセル管の名称が違うだけで、その他の構成パーツは変わりありません。
当店で販売している排水金具のテール管の長さは通常、25mmの場合は120mm、32mmの場合は150mm程度です。一番安価に長さを延長したい場合はこの部分を変更します。
【テール管の種類と価格の目安】
・直径25mm×長さ200mm ¥980
・直径25mm×長さ250mm ¥1,180
・直径25mm×長さ300mm ¥1,280
・直径25mm×長さ400mm ¥1,520
・直径25mm×長さ500mm ¥1,720
・直径32mm×長さ200mm ¥1,180
・直径32mm×長さ250mm ¥1,280
・直径32mm×長さ300mm ¥1,520
・直径32mm×長さ400mm ¥1,820
・直径32mm×長さ500mm ¥2,360
テール管を延長出来ない例外もあります。
1. 水栓ポップアップやカウンターポップアップのように、テール管部分にポップアップ機能があるもの。
2. プッシュ式のように排水口金具とテール管のつなぎ目の構造が日本製と異なるもの
当店で販売している排水金具のステッキ管の長さは600mm~650mm程度です。一般のものより若干長いものを採用しています。それでも足りない場合に750mmまで延長可能です。
【ステッキ管の種類と価格の目安】
・幅60mm×長さ750mm(25mm規格) ¥3,780
・幅76mm×長さ750mm(32mm規格) ¥4,220
当店で販売している排水金具のキセル管の長さは350mm程度です。Sトラップ管同様、一般のものより若干長いものを採用しています。それでも足りない場合に500mmまで延長可能です。
【キセル管の種類と価格の目安】
・高さ38mm×長さ400mm(25mm規格)¥2,370
・高さ38mm×長さ500mm(25mm規格) ¥2,600
・高さ42mm×長さ400mm(32mm規格) ¥2,800
・高さ42mm×長さ500mm(32mm規格) ¥3,000
最後にトラップU字管、こちらの部材は25mm規格は当店では取扱いがありません。おそらく他店でも25mm規格は取扱いがないのではないかと思います。左の図のトラップU字管は32mm規格ですので、お間違いないようにお願い致します。
・高さ191.5mm×幅76mm(32mm規格) ¥4,500
上記、部材は現在ホームページ上には掲載しておりませんが、取扱い可能です。お電話やメールでお問い合わせ頂ければ対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。以上が、排水金具の延長方法とおおよその金額の目安になります。なお、記載の金額は税抜き価格です。
パパサラダに寄せられるご要望の中にペーパーホルダーやタオル掛けを石膏ボードへ取り付けたいというご要望が数多く寄せられます。今回は、石膏ボードへの取り付けを解説します。
まずはじめに、ペーパーホルダーやタオル掛け等のバスアクセサリーを石膏ボードの壁に取り付ける際は、工夫をせずに取り付けビスを打つだけではバスアクセサリーが壁から外れ落ちる可能性が高いです。下記に注意点や取付強度を上げるためのポイント・工夫を強度の高い順にご紹介致します。
石膏ボードの内側にコンパネを挿入して下地補強を行う
バスアクセサリーを石膏ボードに直付けすると強度が弱い為、予め胴縁(どうぶち)と呼ばれる下地木材と石膏ボードの間にコンパネを挿入して壁補強しておきます。(裏板挿入)
この方法は設計段階で、ある程度の場所を特定して前もって計画的に行わなければなりません。 壁が仕上がった最終段階では既に手遅れとなる為、施工業者には石膏ボードを張る前の段階で 「器具取り付けの為、裏板の挿入を行ってください」の趣旨を伝えて下さい。
「下地探し」を使って石膏ボードの向こう側にある下地木材を狙って取り付けビスを打つ
「下地探し」を使用して石膏ボードの内側にある胴縁と呼ばれる下地木材に取り付けビスを打ちます。胴縁は石膏ボードの内側にある為、壁がある状態では見えないのでどこにあるかわかりません。そのため写真の様な『下地探し』という工具を使って胴縁を探す必要があります。
一般的な下地探しは針を刺して壁内の胴縁の場所を手ごたえで探す仕様となっています。壁に針穴を開ける事を避ける為に、最近ではセンサーで胴縁の場所を探せるタイプも登場しています。「下地探し」は、ホームセンターやインターネットで入手可能な、設置業者様でお持ちの方も多い工具です。
※「下地探し」は当店で販売しておりません。
※ ビスを打ち込みたい場所と胴縁の場所が大きくずれていたら、次の3または4の方法で取り付けてください。
『 商品番号:640517 石こうボード取付部品PL4 』で補強します。 ビスの代わりに細クギをクロスさせて石膏ボードに打ち込み、本体を取り付ける台座を固定します。
※ 石膏ボード自体の強度が弱い為、強い衝撃や過度の重みが加わると壁から外れ落ちる場合があります。
『 石膏ボード用のアンカー 』とは上写真の様なビスを取れ難くする工夫が施された補強金具で、代表的なものは、打ち込んだ際に金具が石膏ボードの内部または向こう側で広がって固定されます。『 石膏ボード用のアンカー 』はホームセンターやインターネットで入手可能です。
※ 石膏ボード用のアンカーは当店で販売しておりません。
※ 石膏ボード自体の強度が弱い為、強い衝撃や過度の重みが加わると壁から外れ落ちる場合があります。
石膏ボードを張る前の段階であれば、裏板を挿入すれば下地を補強できます。石膏ボードを張った後であれば下地を探してビスを打てば、強度は格段に高まり、バスアクセサリーが壁から外れ落ちる事も無くなります。ビスを打ち込みたい場所と胴縁の場所が大きくずれている場合は、石こうボード取付部品や石こうボード用アンカーを使用しますが、上記の方法ほどの強度は得られません。
以上が石膏ボードへの取り付け解説でした。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
今回は、主に寒冷地における水栓柱の設置や商品の選び方(寒冷地仕様の商品)に関して解説します。水栓柱を設置する場合、寒冷地では水の凍結に注意が必要です。水が凍結した場合、蛇口や水栓柱、水道管の破損などのトラブルをまねく恐れがありますので、使用しない時は水を抜き凍結に備える必要があります。また、水を抜くための機能を備えてるかどうかで寒冷地対応かどうかが決まります。
不凍水栓柱の場合は、水栓柱自体に水を抜く機能が備わっているものもありますが、通常の水栓柱の場合は図のように不凍水抜栓などを併設し、浸透マスを設け地中に排出するのが一般的です。
凍結深度とは・・・地盤の凍結が起こらない地表面からの深さになります。凍結深度は、地域によって異なり、配管を埋設する深度の基準となります。
次に蛇口ですが、図のように一般地仕様と寒冷地仕様があり、コマ部分の仕様が異なります。水を抜く際は、蛇口の吐水部から空気を送りこみ、立上り管を下って浸透マス等へ排水する必要がありますが、一般的なコマは蛇口のハンドルを開けた場合でも、図のように空気の通り道を遮断しているため水が抜けにくい構造となっています。
上記をふまえて寒冷地で水栓柱を設置するポイントは、
【1】蛇口は固定コマ内蔵の蛇口を使用する。
【2】水栓柱と併設して不凍水抜栓を設置する。※水栓柱に排出機能が備わっているものもあります。
【3】砂利や浸透マスを使用し、水はけをよくする。
【4】配管部分は、凍結深度より深い位置に設置する必要があるため、購入する際に水栓柱の長さを確認する。
以上が設置する上でのポイントとなります。
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※図の緑色表示の部材の商品の掲載はございませんが、お取り扱いは可能です。ご要望の際はお問い合わせください。