水道の凍結を防止するために立ち上がりの水道管の中にたまっている水を抜く機能のついた水栓柱を「不凍水栓柱」と呼びます。
冬場、氷点下以下になる恐れのある寒冷地でも安心して水道を使うことができます。
不凍水栓柱の水抜きのしくみ
水抜きハンドル(①)を閉め、蛇口(②)を開けると、立上り管(③)に空気が入り、水が下に落ちていきます。水抜きハンドル(①)を操作することにより、④の部分で水が遮断され(閉栓し)、同時に④より上部の水が排出(水抜き)されます※。これにより、凍る可能性のある「凍結深度より上にある配管(立上り管)」に水がなくなるので、凍結を防ぐことができます。
※ 水抜栓は、水抜きハンドルを操作すると、1次側の水を止水し、同時に2次側の水だけを排水(水抜き)するものです。万が一、漏水が起きた場合にも止水栓として利用できるので、とても便利に使えます。
吸気弁を設置しておくと、自動的に配管に空気が入るので、万が一蛇口を開け忘れた時にも安心です。
※凍結深度は地域によって変わりますので、ご確認下さい。
※不凍水抜栓本体(排水部)は、必ず凍結深度以下に設置して、浸透マスや砂利などを使い、排水しやすい環境にしてください。
- ■水抜き操作(凍結防止)
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- 水抜きハンドルを"水抜"方向(右回り)に止まるまで回します。
- 水栓金具(蛇口等)を開けます。(水が抜けます)
※シングルレバー混合栓の場合、レバーを中央位置にしてから開けてください。
空気を吸入しないと水は抜けません。
- 水抜きが終わったら、水栓金具を閉めます。
- ■通水操作
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- 水栓金具(蛇口等)が閉じていることを確認する。
- 水抜きハンドルを"通水"方向(左回り)に止まるまで回します。(通水状態になります)
※水栓金具(蛇口等)を操作してお使いください。
※注意:通水操作直後は水栓金具(蛇口等)から水が飛び散ることがあります。
寒冷地仕様の蛇口のしくみ
一般的に、寒冷地仕様の蛇口は、固定コマになっています。それは、水抜きをして蛇口を開けた際に空気が吸入できるようにしているからです。
また、耐寒蛇口と呼ばれるものは腹部が平らになっているので、水がたまりにくい構造になっています。