日本の民家

こんにちは。いつも同じ書き出しで芸がなくてすみません。

今日は曇りで過ごしやすい、と思ったら晴れてきました。
家の近所で紫陽花がいくつか咲いていました。ピンク系の花をつけています。カタツムリ探してみましたがいませんでした。もう少したくさん咲いたら写真撮りたいです。

昨夜残念なニュースがありました。
某番組(鉄*D**H)に出演していた農業の達人「三瓶昭雄さん」がお亡くなりになりましたね (;_;)
日曜に昭雄さんを見るとなんとなく、ほっとしていたのですが。
可愛らしいおじいちゃんで大好きでした。あの人が嫌いっていう人はあまりいないと思います。
数年前に奥様を亡くされ、震災では故郷の福島県浪江町を離れ、それでも農業に携わっていたいという思いで番組にも出演されていましたね。とても残念です。
この番組で、村を作る企画が始まり福島県浪江町に畑や古民家を再生した役場(?)などが出来ました。村長はアヒル隊長でしたね。今は村自体が放射能の影響で立入禁止ですが、いつかまたみんなが浪江町に戻れるといいなと思います。
(会社のブログなので番組名は一応伏せます)

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そして、古民家再生というキーワードから、今日は「日本の民家」について触れたいと思います。

●民家とは?
一般の庶民が暮らす住まいのこと。
伝統的な様式で造られた農家や町家、中級から下級武士の侍屋敷も民家に含まれます。

【農家】
典型的な農家は田の字型の間取りで、土間がある。中心にいろりがあり、その周りで食事をする。

【町家】
細長い形式で間口が狭く奥行きがある。家の裏まで通り抜ける通路が設けられることが多い。間口の大きさに応じて税金の額を決められていたため、できるだけ間口を狭くしようと考えた結果、細長い建物になった。

●最古の民家様式

20140607-0807p70928.jpg[ 竪穴式住居](photo by フリー写真素材集 旅Photo http://photo.yu-travel.net/)

民家を庶民の住宅と定義するなら、「竪穴住居」も含まれます。歴史の教科書に出てくるアレです。

竪穴住居は室町時代まで利用され、それ以降は堀立柱(ほったてばしら)建築が普及し、民家の建築構造として一般化しました。


【竪穴式住居(たてあなしきじゅうきょ)】
地面を円形や方形に掘り、その中に複数の柱を建てて梁などをつなぎ、さらにその上に土や葦などの植物で屋根を葺いた建物のこと。

【掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)】
地面に穴を掘り、地面にそのまま柱(掘立柱)を立て地面を底床とした建物。礎石は使わない。
18世紀頃までは建物の主流でだったが、その後は民家にも礎石が用いられるようになった。

●日本で最古の現存建築
今も残っている建築物で有名なものに、「箱木家」と「古井家」がある。
礎石を用いた建物で、農家の中でも上の身分の人が使っていた家屋です。

【箱木家住宅(はこぎけじゅうたく)】http://ja.wikipedia.org/wiki/箱木家住宅
国の重要文化財
所在地:兵庫県神戸市北区山田町衝原

主屋は、「入母屋造茅葺き」で作られており、屋根が非常に巨大で、さらに軒が極端に低い。そのため遠くから見ると竪穴住居のような形態をしている。
主屋の内部は、正面から見て右側が「にわ」と呼ばれる土間になっており、左側が一段高い床上部になっている。床上部は3室に分かれ、表側が「おもて」と呼ばれる客間、裏手の土間に面した部分が「台所(だいどこ)」、その奥が「納戸」。土間には「かまど」と厩(うまや)が併設されている。

【古井家住宅(ふるいけじゅうたく)】http://ja.wikipedia.org/wiki/古井家住宅
国の重要文化財
所在地:兵庫県姫路市安富町 (姫路市ホームページ)

「千年家」とも呼ばれ、現在は「千年家公園」として一般公開されている。
作りは、箱木家住宅と同じく入母屋造りの藁葺き農家。
床下には亀石という大きな石があり、厄除けとして祀られている。この石には火災の際に水を噴出して家を守ったという伝説がある。

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[東福寺 三門]
(Photo by (c)Tomo.Yun http://www.yunphoto.net)

*入母屋造(いりもやづくり)
上部が「切妻造」(長辺側から見て前後2方向に勾配)、下部が「寄棟造」(前後左右四方向へ勾配)の構造を持つ屋根を配した建物。
西洋ではこの形式の建物は少ない。日本、中国、韓国、台湾、ベトナム、タイ、インド、インドネシア等、東洋の寺院でよく用いられている。
代表的な建物 : 蓮華王院本堂(三十三間堂)、東福寺 三門

●有名な建築様式
日本の家屋建築で有名なものです。

【曲り家(まがりや)】http://ja.wikipedia.org/wiki/曲り家
遠野ふるさと村
母屋と馬屋がL字型に一体化した構造を持つ。一般的に東側が台所で南側が馬屋になっている。かまどから排出された温かい空気を馬屋に流すことで飼育されている馬を温めるというエコな仕組みになっている。

【合掌造り(がっしょうづくり)】http://ja.wikipedia.org/wiki/合掌造
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[白川郷の合掌造り] (Photo by (c)Tomo.Yun http://www.yunphoto.net)

ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている白川郷(しらかわごう)が有名。
茅葺の叉首構造の屋根が大きな特徴で、現存するものは屋根の勾配が45度から60度まである。豪雪地帯のため雪下ろしの作業軽減や水はけを考慮したものと考えられる。
また、構造は両側からの部材が「人」の形に棟木の点で交差する形式となっている。

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こうしてちょっと調べただけでも、民家もいろいろあるんだなあ。
海外の人が日本文化に興味があるのは、こんな多彩なところかもしれません。

長々と書いてしまいましたが、あの番組見るとTOKIOがアイドルだってことを忘れます。
楽器持ってるより、鍬とか鋤とかノコギリ持ってる時間の方が多いんじゃないだろうかと常々思いますね。
鋤(すき)と言えば、すき焼き食べたい。初夏だけど。鋤の上で焼いたからすき焼きなんですよね。確か。(何の話だ?おなか空いたらしい(笑))

最後に、昭雄さん今までありがとう。どうか奥様と一緒に天国で安らかに。

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