あふれた水はどこへ行く?

「洗面台の横の穴から流れ出る水は一体どうなるのか?」

家の洗面台のボウルなどに空いている横穴。
水が溜まりすぎた時にはそこから水が流れ出て溢れないようにしてくれる穴ですが、あそこから出た水はそういえばどこに流れて行くのか?

疑問に思ったことはありませんか?

私は小さい頃、「循環してる」と思ってました。
あれが、「また水道から出てくるんだ」と思っていた、ことを今、ブログネタを考えてて思い出しました。
ここで興味を持って自分で調べる子どもなら、研究熱心な仕事のできる大人になっていたかもしれませんが、如何せん小さい頃はそんな風に思っていたこともすっかり忘れて、パパサラダに入社するまで気にもしていませんでした。
(子どもの頃のことなど思い出しもせず)入社してから、その仕組を知り「なるほど、へー」と納得してました。

実はあの溢れた水は、排水管に流れて行くんですねー。
当たり前ですけど循環しないんですねー(笑)

もし横穴に流れていく水が使用後の汚れた水なら、汚れた水まで蛇口から出ることになるから、循環しないですよね(笑)

まず、私は、横穴が空いた洗面ボウルは二重構造になっているという事実を知りませんでした。
そう、二重になっているんですよ!

溢れた水が二重になった洗面ボウルの中を通って、下の方に流れていくんです。
そして、排水金具(洗面ボウルの排水の所に付いている金具。水を溜める時に押したりするやつです)の下の方に空いた横穴に入り、そこから排水管(トラップ管)に流れて行くんですね。
(※下図参照)

20141016-haisui.jpg
 (排水金具の選び方)

ということは、横穴がある洗面器(洗面ボウル)に間違って穴がない排水金具を取り付けると、溢れた水が入る穴がないので横穴に流れた水は隙間から漏れるか、どんどん溜まって上からあふれてしまう。
逆に横穴がない洗面器に、穴がある金具を取り付けると、排水口から流れた水が排水金具の横の穴から出てしまう。。。

なんてことにならないように、きちんと確認して取り付けましょう!
(一部を除いて、基本的に横穴有りと無しで排水口のサイズが違うので、間違っても取り付けできませんが)

【豆知識】

水が溢れないようにする横穴を「オーバーフロー」といいます。
なので、横穴に対応している排水金具や洗面器は「オーバーフロー対応」とか「アフレ有り」、対応していないものは「オーバーフロー未対応」とか「アフレ無し」などと言います。

洗面ボウルや部材を自分で買い揃える時は、この辺りもちゃんと確認しましょう。

最後に、ついこの間まで、洗面器=風呂桶だと思っていたのは私です。
(間違ってはないよね?(笑))

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