台付8インチタイプ混合栓とは、ここでは(洗面)台や洗面陶器などに立てて取り付けるタイプの混合栓(水とお湯が両方出る蛇口)を指します。
形状は下記の2種類に分類されます。
ここでは「2ホール/8インチタイプ混合栓」について説明していきます。
>>3ホール・8インチセンターセットタイプ混合栓の解説はこちら
2ホール・8インチタイプ混合栓は主にキッチン用として設計されていることが多く、ホテルやカフェ・高級住宅など意匠性を凝らした高額な商品と、実用性に特化した安価な商品の両極端に分かれるのが特徴です。また呼称・表記ですが統一された決まりはなく、各水栓メーカーやそのカタログ、会社や個人などにより呼び方や表記が異なります。
「台付8インチタイプ混合栓(2ホール・8インチタイプ混合栓)」について呼称、使用場所、種類と構造、取付け方について考察してみます。
「2ホール・8インチタイプ混合栓」という呼称を単語で区切って説明すると蛇口の形状が見えてきます。
という意味です。
※1インチ=25.4mmなので8インチ=203.2mm。多くのメーカーでは小数点を切り捨てて203mm、または小数点を切り上げて204mmと表記します。このページでは8インチ=204mmで解説します。
ただし、下記の表のとおり各メーカーとも「2ホール・8インチタイプ混合栓」という呼称は採用しておらず、メーカーによって呼び方は様々です。
後述しますが、このタイプ蛇口は「2ホール・8インチタイプ混合栓」という呼び方が最も特徴を表しています。
メーカー | キッチン用 | 洗面所用 |
---|---|---|
TOTO | 混合水栓(台付き2穴) | 混合水栓 |
LIXIL | ツーホールタイプ | |
KVK | 混合栓 | 混合栓 |
カクダイ | 混合栓(キッチン2穴台付) | 混合栓(洗面)3ホール |
SANEI | 台付混合栓 | デッキ混合栓 |
ミズタニバルブ | 混合栓(2穴) | 混合栓(取付けピッチ200mm) |
「2ホール・8インチタイプ混合栓」の8インチ(204mm)とは、給水口を併せ持つ水と湯の取り付け足の芯~芯の間隔を指します。
形状や止水機構に関わらず、「2ホール・8インチタイプ混合栓」には以下の共通点があります。
従って、下記の蛇口は全て2ホール・8インチタイプ混合栓に分類されます。また各メーカーとも日本の消費者に分かりづらいことから、この呼称は採用していませんが、この蛇口について最も特徴を言い表した呼称となります。
※このページでは203mm≒204mmとしています。
【Hornbeam Ivy】ステンレスデッキマウントブリッジミキサー(ミドル)メタルレバー 1214UK-M52を例に取付け方を解説します。
【5】固定ナットを工具を使用して締め込み固定します。この作業のときカウンター(シンク)下が非常に狭く、工具(モンキーレンチなど)が横向きに入れられない場合があります。
そのようなときは縦向きに締め込める「立カラン締め」という工具を使用します。
「3ホール/8インチ・センターセットタイプのシンク」に2ホール・8インチタイプ混合栓を取付けるとセンターの穴が余ってしまいます。
台座があるタイプの2ホール・8インチタイプ混合栓の場合、台座でセンターの穴を隠せますので、センターの穴を塞ぐ必要はありません。
台座のないタイプ(デッキマウントタイプ)の2ホール・8インチタイプ混合栓ではセンターの穴が余ってしまいます。
【Matilda】ホールカバー(ブラッシュド・ニッケル) MAHC-BN50
この場合、ホールカバーで穴を塞いでシンクの下に水が入らないようにします。